2019年7月4日|

お知らせ

告知(2019.7.4):7/23開催!『お寺のためのクラウドファンディングセミナー』&『Temple Meetup お寺アイデアソン』

【開催主旨】
 日本のお寺を取り巻く不思議な状況として「お寺離れ」と「仏教ブーム」という相反する流れが同時に起きています。檀家制度に基づく従来のお寺運営は、現代人の価値観や行動様式にあわせて変化が求められている一方で、仏教や地域に根ざした寺院の可能性に期待する声も大きくなっていると感じます。
 現在制作中の書籍『お寺という場のつくりかた』(松本紹圭・遠藤卓也 共著/学芸出版社より9月下旬刊行予定)では、お寺における「場づくり」の好事例を紹介していますが、共通する特徴としてお寺ならではの地域とのつながりや信頼を活用している点が挙げられます。社会課題に対して活用可能なお寺のソーシャル・キャピタル(社会関係資本)に気づき、公共的且つ共益的な活動を行なっているお寺には、自然と檀信徒だけではなく地域住民や他県からも集う「ごちゃまぜ」のコミュニティが形成され、各自様々な貢献方法でお寺を支えあっています。
 「お寺のソーシャル・キャピタル活用」に、これからの時代のお寺のエコシステムに関するヒントがあると気付きました。
 しかし日々の法務を行ないながらご縁を紡ぎ、新たな活動や事業を起こすことはなかなか難しいです。そこで未来の住職塾では『お寺SOCIAL DAY』と名付けた、学びと交流の一日を企画しました。この一日が、ご自坊のソーシャル・キャピタルを認識・活用していく第一歩となれば幸いです。

遠藤卓也(一般社団法人未来の住職塾)

● 第1部(13:30〜16:30):SOCIAL FUNDING
『お寺のためのクラウドファンディングセミナー with CAMPFIRE』

 人々の思いや信頼を経済的な価値に変換する仕組みとしては、クラウドファンディングがあります。正に「現代の勧進」と言えるクラウドファンディングは、コミュニティをベースとして活動するお寺との相性がよく、積極的に活用したい仕組みです。
 まだお寺では活用事例の少ないクラウドファンディングについて、プラットフォームを運営するCAMPFIRE社COOの大東洋克さんをお迎えして、その仕組みや活用法について学びます。
 また、未来の住職塾としてもお寺での活用事例の紹介や、これまで行われた寺社事例のデータ分析を行ない、参加者の皆さんと一緒に「お寺ならではの活用法」を探求します。

[特別協力]

【詳細】
日時 2019年7月23日(火) 13:30〜16:30 (開場13:00)
場所 東京・神谷町 光明寺 本堂
参加費 5,000円
登壇者
・大東洋克氏(株式会社CAMPFIRE取締役COO)
・木村共宏師(浄土真宗本願寺派僧侶)
・松本紹圭(未来の住職塾 塾長)
・遠藤卓也(一般社団法人未来の住職塾 理事)

【内容】
・お寺クラウドファンディング講演 / 大東洋克氏(株式会社CAMPFIRE取締役COO)
・鼎談 大東洋克氏 ✕ 木村共宏師 ✕ 松本紹圭
・お寺クラウドファンディング事例紹介 / 遠藤卓也(一般社団法人未来の住職塾 理事)
・寺社のクラウドファンディング事例データ分析 / 木村共宏師
 他(変更となる場合もございます)

【登壇者プロフィール】
大東洋克 (株式会社CAMPFIRE取締役COO)

香川県善通寺市生まれ。2002年GMOインターネット株式会社入社。アクセス事業本部長、ドメイン事業本部長、IxP事業統括本部長を経て、2009年にGMOドメインレジストリ株式会社を設立、同社常務取締役に就任。2013年に独立し、Webコンテンツやニュースメディアのデータ分析、機械学習を活用したWebコンテンツ最適化などの事業に参画。2018年に株式会社CAMPFIREに入社し、クロスボーダー事業部長として海外事業推進とアライアンス事業推進を担当。2019年3月株式会社CAMPFIRE取締役COO就任、CAMPFIRE事業、融資型クラウドファンディング事業、海外事業戦略などを管掌。

木村共宏 (浄土真宗本願寺派僧侶)

1972年神奈川県生まれ。函館・岡山育ち。東京大学工学部(旧原子力工学科)卒。1997年三井物産入社、IT、船舶輸出、人事業務等に従事。2015年に独立し、コンサル並びに複数の企業顧問、役員を務める。ビジネスの傍ら2008年よりまちおこしに携わり、2016年より鯖江市地域おこし協力隊を務める(2019年満期退任)。2018年より本願寺派企画諮問会議委員(現職)、2019年よりNPO法人インド太平洋問題研究所副理事長(現職)。新渡戸国際塾フェロー、Salzburg Global Seminarフェロー。

松本紹圭 (未来の住職塾 塾長)

1979年北海道生まれ。東京神谷町・光明寺僧侶。未来の住職塾塾長。世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leader。武蔵野大学客員准教授。東京大学文学部哲学科卒。2010年、ロータリー財団国際親善奨学生としてインド商科大学院(ISB)でMBA取得。2012年、住職向けのお寺経営塾「未来の住職塾」を開講し、7年間で600名以上の宗派や地域を超えた若手僧侶の卒業生を輩出。『掃除道入門 SOJI-DO こころを磨く、世界を磨く掃除の教え』(ディスカバートゥエンティワン)他、著書多数。お寺の朝掃除の会「Temple Morning」の情報はツイッター(@shoukeim)にて。

遠藤卓也 (一般社団法人未来の住職塾 理事)

1980年東京生まれ。大学卒業後、IT企業で働く傍ら2003年より東京・神谷町 光明寺にて「お寺の音楽会 誰そ彼」を主催。10年以上続く活動の中で、地域に根ざしたお寺の「場づくり」に大きな可能性を感じ、2012年より住職向けのお寺経営塾「未来の住職塾」にて事務局を担当。ホームページやパンフレット、寺報などを活用して自坊の魅力を伝える「お寺の広報」テーマでの講演や、「未来の住職塾」で関わる600以上の寺院の中から選りすぐりの「場づくり」事例を紹介する書籍『お寺という場のつくりかた』(共著・松本紹圭/学芸出版社)を出版予定(2019年9月下旬)。これからの寺院に必要な、新しい形の「ご縁づくり」をサポートする。

【参考リンク】
クラウドファンディングとは?
https://camp-fire.jp/crowdfunding

【申し込みフォーム】
https://forms.gle/Me6Qt6HyPCFQeo5P9
※ 第1部または第2部のみの参加も可能です

主催 一般社団法人未来の住職塾
特別協力 株式会社CAMPFIRE

● 第2部:SOCIAL GATHERING(18:00〜20:30)
『Temple Meetup Vol.1 お寺アイデアソン with SAGOJO』

 お寺の可能性にワクワクしている市民と、アイデアやスキルを求めるお寺が出会える場『Temple Meetup』を新たに創っていきます。
檀信徒や地域とのつながりがお寺の強みですが、その範囲を超えた人材との出会いが少ないことが弱みにもなっています。市民視点とお寺視点それぞれから「お寺の資源活用アイデア」や「お寺や地域の解決したい課題」等を発表しあい、あれやこれや僧俗混じって「お寺の可能性」を広げる議論をしましょう!
 事前希望者によるショートプレゼンの他、飛び入りのPRも大歓迎。光明寺のテラスで飲食をしながら、ゆるりと僧俗交流しませんか!自坊で協働してくれるパートナーも見つかるかも!?

[特別協力]

今回は “旅するフリーランス・クリエイター”1万5千名以上を擁する、旅人求人サイト『SAGOJO』の協力を得て、地域のお寺で「何かやりたい」「手伝いたい」という方々に集まっていただきます。各専門部門で活躍中のクリエーターとご縁を作れるチャンス。
SAGOJO運営メンバーにも橋わたし役として場にご参加いただく予定です。

【こんな人に出会える!?】
・場づくり、イベント制作に長けた人
・お寺の魅力を写真や文章で表現できる人
・デザインやホームページ制作が得意な人
・DIYでなんでも作れてしまう人
・外国人のおもてなし方法を教えてくれる人
・檀信徒や地域の人たちとのワークショップを作れる人
・SNSでの発信が「超いいね!」な人
・一宿一飯で様々な作業を手伝ってくれる人
・お寺や僧侶に興味がある、話してみたい人
 など

【詳細】
日時 2019年7月23日(火) 18:00〜20:30 (開場17:30)
参加費 3,000円(軽食&1ドリンク付)
場所 東京・神谷町 光明寺 テラス
定員 あり (申込数が定員に達した場合、ご参加頂けないことがございます)

【内容】
・プレゼン登壇タイム
・フリースピーカータイム
他(変更となる場合もございます)

【プレゼン登壇者プロフィール】

テーマ:宿泊を無料提供する代わりに、小さな仕事を頼めるサービス「TENJIKU」と寺院の親和性について
新 拓也 (株式会社SAGOJO 代表取締役)
1987年生まれ、愛知県知立市出身。2010年、立教大学経営学部国際経営学科を卒業。2010~12年に専門商社で南米やアフリカなどからレアメタルの調達業務を行う。在職中の2012年から “旅×人×ストーリー” をテーマに掲げたWebマガジン『Travelers Box』を立ち上げる。2014年、株式会社LIGに編集者として入社。企業のオウンドメディア運営やコンテンツ制作を経て、2015年12月に “すごい旅人” 求人サイト『SAGOJO(サゴジョー)』を企画・運営する株式会社 SAGOJOを創業する。

テーマ:寺の境内にある自然資源をみんなで一緒に味わいたい!
加藤宥教 (神奈川県足柄上郡 最明寺 住職)
1978年福岡県生まれ。九州大学工学部卒。自動車メーカー在籍時はV6エンジンの開発を担当。在家の身であったが結婚を機に出家。スパナを数珠に持ち替えて修行。2011年より最明寺住職。「こころが豊かになるお寺」をモットーに、「お寺の活性化」、「時代にあった供養」に取り組んでいる。

テーマ:地域の文化資源の前景化をテーマにしたプロジェクト「都市のカルチュラル・ナラティヴ」について
本間友 http://keio.academia.edu/yuhomma
慶應義塾大学アート・センター所員、慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師。慶應義塾大学大学院(美学美術史学、イタリア・ルネサンス祭壇画研究)修了後、同大学アート・センターにて展覧会の企画、アーカイヴの運営、地域連携プロジェクトの立案に携わる。目下、造形美術における「境界」表現について、また学術情報の文化イベントを通じたディストリビューションに焦点を当てた研究を行っている。2016年からは、「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクトを中心に活動中。

テーマ:「蓮からはじまる文化(衣・食・住)モデル」を伊豆の国市でつくり、どこの田舎のお寺でもできるようにしたい
渡邉元浄 (静岡県伊豆の国市 正蓮寺 住職)
昭和55年6月生まれ。先代住職であった父の死後、22歳で住職に就任。幼稚園保育園の園長を勤めながら住職を預かり、子どもにもわかりやすい法話を心がけています。1児の父。趣味は音楽と小さな古道具。

テーマ:平成最後の新卒ホームレスが提案する「僕だったらお寺でこんなイベントします!」
駒木翔 https://note.mu/shochan1994
お金、家、モノを手放し生きる実験をしています。/ マズローだのニシノだの誰かの考えには興味ありません。僕自身が実験し、本当に感じたことだけを書きます。/ロジカルと偏見。 ときどき、ただの偏見。/いいかげん、見栄張るのは疲れただろう?ありのままの心で、もっとラクに生きていこう。
※ 当日はドリンクカウンターにてオリジナルカクテルを提供予定

テーマ:お寺を「誰かが亡くなってから訪れる場所」から「生きてる間に訪れる場所」にしたい
西田敏教 (東京都青梅市 東光寺 副住職)
35歳。2児の父。市役所職員と副住職を兼務。未来の住職塾5期生。newspicksアカデミアゼミ(高橋祥子ゼミ、前野隆司ゼミ)卒業。新しい事を学び、仏教と繋げることを実践中。2007年からお寺の建替え事業に携わり、2019年6月完成

テーマ:「お寺の山」を丸々一つデザインしてほしい
丹羽崇元 (静岡市 一乗寺 住職/洞慶院 執事)
大学卒業後、曹洞宗の大本山永平寺へ入山。約3年半の修行を経て、徒歩にて帰郷。現在は、新米住職として研鑽の日々に勤しむ一方、お寺を主軸とした「地域コミュニティ」や「サードプレイス」としての可能性を考え、様々な活動を展開中

テーマ:お寺におけるクリエイター・イン・レジデンスの可能性
根上陽子
あらゆる分野における、0→1のクリエイティブ活動に関心があり、「生活×クリエイティビティ」の関係性を探求するためユニークな自宅シェア型のクリエイター・イン・レジデンス・プログラム”co・iki(こいき)“をマイペースに展開。クリエイティブコミュニティのためのco-living(共に生きる)spaceにもなっている。過去2年半ほどで、マレーシア、オランダ、リトアニア、スイス、イタリア他各国のクリエイターと共同生活をしながら創作活動を共創的にサポートしてきた。現在新たなプログラムを企画中。また、食を通したコミュニティづくりにも取り組み、オンライン&オフラインをつなげるサービスにも関わっている。

【申し込みフォーム】
・僧侶、寺族の方はこちら
https://forms.gle/vSpuVGGBQiopjUw89
※ 第1部または第2部のみの参加も可能です

・一般参加者はこちら
https://forms.gle/wb3V1fx5UJJn5QZ87
※ 第2部の「Temple Meetup」にのみ、ご参加いただけます

主催 一般社団法人未来の住職塾
特別協力 株式会社SAGOJO