受講生の声

なぜ「未来の住職塾NEXT」に参加しましたか?

お寺をどうにかしなくては!という漠然とした不安に駆られるものの、何が解決すべき問題なのかすらわからない状況でした。具体的な計画の立て方や考え方について学ぶべく参加しました。【住職/男性】。

漠然とした不安から入塾される方は多いです。講義では、まず考えるための道具となる概念や考え方(フレームワーク)を学びます。その上で、自坊の「事業計画」を策定していきます。課題の可視化をちゃんと行うので「漠然とした不安」だけでも学び始められます。まずは第一歩を踏み出すことが重要です。

これから自坊の業務に本格的に携わっていくタイミングで、自坊と向き合う時間を捻出するため。先人(卒業生)の智慧にふれるため。住職塾の輪に大きな価値を感じるため。【副住職/男性】

多忙な毎日で、お寺の「本当にやるべきこと」を後回しにしてしまうことがよくあります。およそ1か月に1回の講義があるため、まさに「自坊と向き合う時間」を意図的に設けることが、ペースメーカーとして機能します。塾であたたまった熱のままに行動に移し、次の講義で講師や仲間に報告・助言をもらえるという好循環がまわるようです。

自坊に戻ったとき、無理なく楽しく継続できる健康習慣をお寺で行いたいと思ったから。習慣作りを行っているお寺の事例を知りたかったから。【お寺の後継者/女性】

同じクラスで学ぶ仲間はもちろんのこと、これまで受講した塾生が全国に700名以上います。各自の活動は講師が把握しているので、適切な事例の紹介や実践者との橋渡しが可能です。

「未来の住職塾NEXT」を受講してみて、どうでしたか?

木村先生のマネジメント論、松本塾長のリーダーシップ論、共に真剣勝負を肌で感じる濃密なご講義でした。また、決して一方通行ではなく、塾生との対話やグループワークなどを通じ、皆で学び高め合っていくスタイルが、大きな意味を持っていたなと感じました。さらに、遠藤さん、松﨑さんが塾生一人ひとりに寄り添い、親身にサポートしてくださったことがすごくありがたく、住職塾の充実につながったことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。【お寺の後継者/男性】

特徴の違う講師たちが、それぞれの得意分野でまさに真剣勝負の濃密な講義を行い、細かい質問や幅広い相談にのる等サポートもします。塾生同士の対話やワークも重視しているので、半年間の学びを終える頃には講師・塾生の垣根なく良き仲間となれます。

エグゼクティブサマリーの作成はとても困難な作業に思えましたが、自分なりに作ることができ大変良かったです。そして同時に、将来(10年後20年後)を見据えると自坊の特長を生かした取り組みとして何が必要かがわかったこともポジティブな成果です。【住職/男性】

事業計画書は、人によっては20ページを超える場合もあります。そこで、NEXTでは重点ポイントをA4サイズ一枚にまとめた「エグゼクティブ・サマリー」を導入しました。計画の概要を一覧できるため、日々の方向確認や他者との意思疎通に役立ちます。

同じ宗教者という立場で議論し合い、頭を悩ませることは、同宗派ではなかなか経験できない時間であり、かつそれぞれがポジティブな志向を持ち合わせているので、非常に有意義なものとなりました。【副住職/男性】

集まる塾生たちは超宗派且つ地域も離れていることが多いため、かえってしがらみなく本音で話すことができます。共感することが多すぎて、もう少しツッコミ合いも欲しいという声がでるほどです。何よりも重要なことは、それぞれがポジティブ志向であるため、たまに出る厳しい意見も貴重なヒントとなりえます。

講義は難しかったですか?

講義で新しく出会う言葉や考え方がたくさんありましたが、テキストや先生の解説が面白く、とても頭に入りやすかったです。ただ、それをこれから自分で実践していく努力が必要だと思いました。【住職/男性】

普段耳慣れない言葉や考え方が出てくるため「わかりやすさ」を重視した講義となっています。特に概念やフレームワークの多いマネジメントの講義では、想像のしやすい具体的な事例を活用し、我が身に引き寄せて捉えやすくしています。

講義によるアプローチに止まらず、私たち個々への支援体制が取られているということで心理的に落ち着いて前向きに講義に臨むことができました。【住職/男性】

講義内容や事業計画の方向性に関する相談はもちろんのこと、お寺ならではの悩みや専門的・個人的な内容まで様々な相談・質問に応じています。内容に応じて過去事例を紹介したり、適切な専門家にお繋ぎすることもあります。

講義のレベルは非常に高く、このクオリティの講義は、世間一般的なものを含めても、そう受けられるものではないと思います。どれも必要な知識ばかりで、難易度はちょうどいいと感じました。【お寺の後継者/男性】

講師がそれぞれの専門分野を持ち(マネジメント・リーダーシップ・広報など)、且つこれまでたくさんの寺院の運営や活動事例に触れてきたからこそのプログラムになっています。きめ細やかなサポートを通して、受講者全員が自坊ならではの事業計画を作り上げることを目指しています。

受講してみて何か変化はありましたか?

「お寺をどうするかではなく、まずお寺を預かる私がどうするか!?」ということに気づかされました。ものすごく大きな発見でした。【次期住職/女性】

「未来の住職塾NEXT」になって、「宗教者のリーダーシップ」という講義が導入されたことも要因かもしれません。「お寺をどうするか?」を考えていくとやはり「地域をどうするか?」という課題にぶつかります。すると大切なことは「地域のお寺を預かる私がどうするか?」であることに気づきます。「お寺の事業計画書」をつくりますが、「地域のため」を考え「自己のあり方」を見つめ直す時間になります。

問題を可視化することで、漠然とした不安が消え、考える時間が増えました。また同じような悩みをもつ仲間と出会い、共有できたことは、私にとって財産となりました。【住職/男性】

問題がわかれば「漠然とした不安」は消え、目的にむかってどのように行動していくかを考えることができます。そのことだけでも、非常に大きな変化だと思います。

自坊をより知ることで住職とのコミュニケーション量が増加し、他寺の事例共有や今後についての議論が少しずつ生まれてきた。【副住職/男性】

住職とのコミュニケーションのきっかけにもなるため、副住職や衆徒、寺族など多様な立場からお寺に関わる方々が受講されています。

これまで両親から(父親が担っている役割)お寺の業務、(母親が担ってきた役割)結婚、跡継ぎを産むこと、寺院の切り盛りなど、両親それぞれが「大変だ」といっていることの2人分を私一人に託したいという期待が大きく、とても負担に感じていた。しかし、色々な方のお話しを聞く中で、必ずしも両親の期待に応える必要はなく、自分の人生や感覚を大切にしていいのだと分かった。また、期待に沿った場合でも色々なやり方があるということも見えてきた。「引き受ける」か「断る」の2択ではなく、木村先生のおっしゃっていた、調整、提案、根回しのスキルも身に着け、周りとうまく関わりながら、本当に自分が望む方向へと運んでいきたいと思った。【お寺の跡継ぎ/女性】

「お寺を継ぐこと」に悩んでいる方も受講されています。周囲からの期待を負担に感じたり、お寺との今後の関係性に不安を抱く人にとって、自坊や地域の実情をよく知り、クラスの仲間たちとディスカッションすることで、自らの姿勢を定めるための参考となるようです。

自分は革新的にやらねばならないことに取り組んでいるという自惚れがあったことに気がつきました。目先のことに取り組んでいるだけで10年後20年後などの将来を見据えた実践への視点が欠落していたことを教えられました。 何よりもエグゼクティブサマリーを自分なりに作ることができたのと、旧プログラムより進化した事業計画書を手に入れることができ、自坊にとって強力な水先案内であり羅針盤となることまちがいないと思っています。【住職/男性】

長年にわたり住職を続けてこられている方にも、お寺の10年後・20年後の将来を検討することで、今の自分のあり方についての気付きがあるようです。また、実際に自坊の事業計画書も作り、更にはアクションまで落とし込んだ課題管理表も作成するため、「計画して終わり」になることなく実践へと繋がっていきます。

何度受講しても、学びがあり、色々な方とつながっていけることが嬉しかったです。狭い世界で考えるのではなく、広くつながっていくと、より新しい視点をいただけることが解りました。また、「学びは一生」「こうやって進み続けることが住職」という気づきがありました。【住職/男性】

色々な人とのつながりによってどんどん視界が開くことで、次の「やるべきこと」「やりたこと」が見えてきます。受講する度に新たなチャレンジをし、お寺の状況を改善し続けている方もいらっしゃいます。

自坊の事業計画を作ってみて、どうでしたか?

思っていたほど自分がお寺のことを知らなかったことに気づきました。【次期住職/女性】

事業計画の策定にあたっては、お寺の中だけではなく外のこと(外部環境)まで調べます。外を知った上で、あらためて中を見てみると、気づいてなかった強みや新たな課題が見えてきます。

特に「掘り下げて考える」ことの重要さを学びました。ひとつの言葉にしても、”なんとなく”の理解で今までやり過ごしてきた事がたくさんあり、いざ突っ込まれた時に上手に答えられないことがたくさんある事に気が付きました。元々面倒くさがりなので、あまり細かく考えてこなかったのですが、大切な事なのでこれからは少しでも「掘り下げて考える」ことを習慣化できればと思います。【副住職/男性】

事業計画は、講師や他の受講生からの「ツッコミ」でブラッシュアップしていきます。すると「掘り下げて考える」ことが習慣化されるようになり、実現性の高い計画になっていきます。

以前にも未来の住職塾で自坊の事業計画書を作成しましたが、今回はより地に足がついたというか、現実的な問題や課題をしっかり見つめて作成することが出来ました。そして、当初自分が考えてもいなかったようなアイデアやアクションにチャレンジしてみる契機になりました。【住職/男性】

周囲からのアドバイスや応援を感じられる環境に身を置くからこそ、自身の想像を超えたアイデアやアクションにチャレンジする勇気が持てるようになります。

受講生インタビュー

未来の住職塾noteでは、未来の住職塾で学んだ受講生たちへのインタビュー記事を連載しています。