未来の住職塾NEXT 受講後アンケートより -「地域のため」を考え「自己のあり方」を見つめ直す時間になる

今年も5月に開校予定の「未来の住職塾NEXT」では、R-2(令和2年度)生を募集しています。
新型コロナウイルス感染症への対応も考慮し、今後はZoomというWeb会議ツールを活用してのオンライン受講も可能になります。講義日程や開催場所などの要因で諦めていたという方も、フレキシブルに受けやすくなるかと思います。

そこで「未来の住職塾NEXT」となって初の受講生(R-1生)たちに、受講してみての率直な感想をお聞きしてみました。
お寺に関わる本当に多様な方々が、思い思いの事情で受講し、それぞれの成果を持ち帰ってくださったのだと胸が熱くなりました。
受講を検討中の方は是非ご参考になさってください!


 

なぜ「未来の住職塾NEXT」に参加しましたか?

【(受講生の声) 住職/男性】お寺をどうにかしなくては!という漠然とした不安に駆られておりました。しかし、具体的に何が問題で、何を解決しなければならないのかすらわからない状況でした。具体的な計画の立て方や考え方について学ぶべく参加しました。

漠然とした不安から学びに来られる方は多いです。前半の講義でまずは「考える」ための道具となる概念や考え方(フレームワーク)をお伝えします。その上で、後半の講義にて自分の「事業計画」を策定していきます。課題の可視化をちゃんと行うので「漠然とした不安」だけでも学び始められます。まずは第一歩を踏み出すことが重要です。

講義の進め方

【副住職/男性】これから自坊の業務に本格的に携わっていくタイミングで、自坊と向き合う時間を捻出するため。先人(卒業生)の智慧にふれるため。住職塾の輪に大きな価値を感じるため。

多忙な毎日で、お寺の「本当にやるべきこと」を後回しにしてしまうことがよくあります。1〜1.5か月に一回の講義があるため、まさに「自坊と向き合う時間」を意図的に設けることが、ペースメーカーとして機能します。塾であたたまった熱のままに行動に移し、次の講義で講師や仲間に報告・助言をもらえるという好循環がまわるようです。

【お寺の後継者/女性】自坊に戻ったとき、無理なく楽しく継続できる健康習慣をお寺で行いたいと思ったから。習慣作りを行っているお寺の事例を知りたかったから。

同じクラスで学ぶ仲間はもちろんのこと、これまで受講した塾生が全国に600名以上います。各自の活動は講師や担任が知っているので、適切な事例の紹介や実践者との橋渡しが可能です。

 

「未来の住職塾NEXT」を受講してみて、どうでしたか?

【お寺の後継者/男性】木村先生のマネジメント論、松本塾長のリーダーシップ論、共に真剣勝負を肌で感じる濃密なご講義でした。また、決して一方通行ではなく、塾生との対話やグループワークなどを通じ、皆で学び高め合っていくスタイルが、大きな意味を持っていたなと感じました。さらに、担任の遠藤さん、松﨑さんが塾生一人ひとりに寄り添い、親身にサポートしてくださったことがすごくありがたく、住職塾の充実につながったことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。

特徴の違う2名の講師が、それぞれの得意分野でまさに真剣勝負の濃密な講義を行います。また、講師とは別に各クラスに担任がつき、細かい質問や幅広い相談にのる等サポートします。塾生同士の対話やワークも重視しているので、半年間の学びを終える頃には講師・担任・塾生の垣根なく良き仲間となれます。

講師・担任プロフィール

【住職/男性】エグゼクティブサマリーの作成は私にとって大変困難な作業でしたが、自分なりに作ることができ大変良かったです。そして同時に自坊の将来(10年後20年後)を見据えると自坊の特長を生かした取り組みとして何が必要かがわかったことです。

最終的に作り上げる事業計画書は、人によっては20ページを超えるような計画になる場合もあります。そこでNEXTからは「エグゼクティブ・サマリー」を導入し、計画の要約版を作ることにしました。計画の概要が一覧できるので、日々の方向確認や他者との意思疎通に役立ちます。

エグゼクティブ・サマリー(Sample)

【副住職/男性】同じ宗教者という立場で、同じテーブルで議論し合い、頭を悩ませることは同宗ではなかなか経験できない時間であり、かつそれぞれがポジティブな志向性を持ち合わせているので、非常に有意義なものとなりました。

集まる塾生たちは超宗派且つ地域も離れていることが多いため、本音で話すことができます。毎回、共感が多すぎるので、もう少しツッコミが欲しいという声がでるほどです。何よりも重要なことは、それぞれがポジティブな志向性を持ち合わせていることです。たまに厳しい意見が出たとしても、それはただの批判ではなく有用なヒントなのです。

 

講義は難しかったですか?

【住職/男性】講義で新しく出会う言葉や考え方がたくさんありましたが、テキストや先生の解説が面白く、とても頭に入りやすかったです。ただそれをこれから自分で実践していく努力が必要だと思いました。

普段耳慣れない言葉や考え方が出てくるので「わかりやすさ」を大切にした講義となっています。特に概念の多いマネジメントの講義では、想像のしやすい具体的な事例をうまく使い、我が身に引き寄せて捉えやすくしています。

【住職/男性】担任制が導入されて良かったと思います。講義によるアプローチに止まらず、私たち個々への支援体制が取られているということで心理的に落ち着いて前向きに講義に臨むことができました。

希望者は毎回の講義の前に少し早く会場に集まり、担任と面談をすることができます。講義内容や事業計画の方向性に関する相談は勿論のこと、お寺ならではの悩みや専門的な内容まで様々な相談・質問が寄せられます。内容に応じて過去事例を紹介したり、適切な専門家にお繋ぎすることもあります。

【お寺の後継者/男性】講義のレベルは非常に高く、このクオリティの講義は、世間一般的なものを含めても、そう受けられるものではないと思います。なお、どれも必要な知識ばかりで、個人的には難易度はちょうどいいと考えます。

講師・担任がそれぞれの専門分野を持ち(マネジメント・リーダーシップ・ファンディング・広報など)、且つこれまでたくさんの寺院の運営や活動事例に触れてきたからこそ、作ることのできたプログラムだと思います。
人によっては「難しく感じる」というご意見もありますが、きめ細やかにサポートをして、受講者全員が自坊ならではの事業計画を作り上げることを目指しています。

 

受講してみて何か変化はありましたか?

【次期住職/女性】「お寺をどうするかではなく、まずお寺を預かる私がどうするか!?」ということに気づかされました。ものすごく大きな発見でした。

「未来の住職塾NEXT」から「宗教者のリーダーシップ」という講義が増えたことも要因かもしれません。「お寺をどうするか?」を考えていくとやはり「地域をどうするか?」という課題にぶつかります。すると大切なことは「お寺を預かる私がどうするか?」であることに気づきます。「お寺の事業計画書」をつくりますが、「地域のため」を考え「自己のあり方」を見つめ直す時間になります。

【住職/男性】問題を可視化することで、漠然とした不安が消え、考える時間が増えました。また同じような悩みをもつ仲間と出会い、共有できたことは、私にとって財産となりました。

問題がわかれば「漠然とした不安」は消え、目的にむかってどのように行動していくかを考えることができます。そのことだけでも、非常に大きな変化だと思います。

【副住職/男性】自坊をより知ることで住職とのコミュニケーション量が増加し、他寺の事例共有や今後についての議論が少しずつ生まれてきた。

住職とのコミュニケーションのきっかけになるので、副住職や衆徒、寺族女性など多様な立場からお寺に関わる方々が受講されています。

【お寺の跡継ぎ/女性】これまで両親から(父親が担っている役割)お寺の業務、(母親が担ってきた役割)結婚、跡継ぎを産むこと、寺院の切り盛りなど、両親それぞれが「大変だ」といっていること2人分を私一人に託したいという期待が大きく、とても負担に感じていた。しかし、色々な方のお話しを聞く中で、必ずしも両親の期待に応える必要はなく、自分の人生や感覚を大切にしていいのだと分かった。
また、期待に沿った場合でも色々なやり方があるということも分かった。「引き受ける」か「断る」の2択ではなく、木村先生のおっしゃっていた、調整、提案、根回しのスキルを身に着け、周りとうまく関わりながら、本当に自分が望む方向へと運んでいきたいと思った。

「お寺を継ぐこと」に悩んでいる方も受講されています。周囲からの期待を負担に感じたり、お寺との今後の関係性に不安を抱く人にとって、自坊や地域の実情をよく知り、クラスの仲間たちとディスカッションすることで、自らの姿勢を定めるための参考となるようです。

【住職/男性】自分は革新的にやらねばならないことに取り組んでいるという自惚れがあったことに気がつきました。目先のことに取り組んでいるだけで10年後20年後などの将来を見据えた実践への視点が欠落していたことを教えられました。
何よりもエグゼクティブサマリーを自分なりに作ることができたのと、旧プログラムより進化した事業計画書を手に入れることができ、自坊にとって強力な水先案内であり羅針盤となることまちがいないと思っています。

また長年、住職を続けてこられている方にも、お寺の10年後・20年後の将来を検討することで、今の自分のあり方を変えるような気付きがあるようです。また、実際に自坊の事業計画書も作り、更にはアクションまで落とし込んだ課題管理表も作成するので「計画して終わり」ではなく実践にも繋がっていきます。

【住職/男性】何度受講しても、学びがあり、色々な方とつながっていけることが嬉しかったです。狭い世界で考えるのではなく、広くつながっていくと、より新しい視点をいただけることが解りました。
また、「学びは一生」「こうやって進み続けることが住職」という気づきがおこりました。

色々な人とのつながりによって視界が開くことで、どんどん「やるべきこと」が見えてきます。この方は、受講する度に新たなチャレンジを行い、お寺の状況を改善し続けています。「学びは一生」「こうやって進み続けることが住職」という気づきは素晴らしいですね。

 

自坊の事業計画を作ってみて、どうでしたか?

【次期住職/女性】思っていたほど自分がお寺のことを知らなかったことに気づきました。

事業計画の策定にあたっては、お寺の中だけではなく外のこと(外部環境)まで調べます。外を知った上で、あらためて中を見てみると、気づいてなかった強みや新たな課題が見えてきます。

【副住職/男性】特に「掘り下げて考える」ことの重要さを学びました。ひとつの言葉にしても、”なんとなく”の理解で今までやり過ごしてきた事がたくさんあり、いざ突っ込まれた時に上手に答えられないことがたくさんある事に気が付きました。元々面倒くさがりなので、いちいち細かく考えてこなかったのですが、大切な事なのでこれからは少しでも「掘り下げて考える」ことを習慣化できればと思います。

事業計画は、講師や他の受講生からの「ツッコミ」でブラッシュアップしていきます。すると「掘り下げて考える」ことが習慣化されるようになり、”なんとなく” ではない実現性の高い計画書になっていきます。

【住職/男性】以前にも自坊の事業計画書を作成しましたが、今回は地に足がついたというか、現実的な問題や課題をしっかり見つめて作成することが出来ました。そして、当初自分が考えてもいなかったようなアイデアやアクションにチャレンジしてみる契機になりました。

周囲からのアドバイスや、応援を感じられる環境に見を置くからこそ、自分の想像を超えたアイデアやアクションにチャレンジする勇気がもてたのかと想像します。

 

講義テキストはいかがでしたか?

【副住職/男性】講義で教わった内容の概略がわかりやすい例話と共に簡潔に書かれており、またページ数も多くなく非常に読みやすかったです。講義をすべて受講した後で、読み直すとさらに理解が深まったと思いました。

【副住職/男性】新たな発見、多角的・多面的視点、意識しないとすぐに凝り固まった発想となってしまいがちですが、このテキストを振り返ることで、お寺の外からの見え方や経営的概念の復習、立ち返る場所になるのではと思います。
一般企業向けのマネジメント本はいくらでも溢れていますが、寺院に特化したテキストはまだ少ないかと思います。「未来の住職塾NEXT」の講義内容を簡潔にまとめたテキストは、事業計画を進めていく上で、いつでも立ち返れる拠り所となります。

 

おわりに


不安が増す一方の現代社会において、地域のファシリテーターとして人々の「ウェルビーイング」に貢献する宗教者の存在と、誰しもを平等に受け入れるコミュニティスペースとしての寺院の必要性はあきらかです。
「社会資源」ともいえる貴重な場・人をサステイナブル(持続可能)にしていくためにも、地域を超えて組織を超えて志を共にできる仲間のネットワークが大切だと痛感しています。ぜひ「未来の住職塾NEXT」の仲間となって「これからのこと」を一緒に考え、行動していきましょう!

 

未来の住職塾NEXT 無料一日体験教室をオンライン配信します!

 
新型感染症の広がりを受け、「一日体験教室」につきまして、ご自宅からオンラインでの参加ができるようインターネット配信させていただきたいと思います。
5月より開講する 「未来の住職塾NEXT R-2」のエッセンスを感じていただけるプログラムです。ぜひお気軽にお申し込みください!

【オンライン配信の日時】 4月3日(金) 13:30〜16:30
【参加費】 無料
【参加資格】
・僧侶やそのご家族など、伝統仏教寺院または、それに準ずる運営形態を持つ宗教施設において「宗教指導者」としての役割を担う方
【講師】松本紹圭(未来の住職塾・塾長)

★あらかじめPCやスマートフォンにZOOMアプリをインストールしてください

▼ 詳細・参加申込はこちらから
https://forms.gle/Ugj8YtcQK8jxEySb9

▼ 5月に開講の「未来の住職塾NEXT R-2」の詳細・願書お申し込みはこちら
http://mirai-j.net/next